こんにちは、パルです!
夏キャンプではビールを冷たく、寒い冬キャンプではコーヒーを暖かく保ってくれる真空タンブラー。
これからキャンプを始めるに当たって購入を検討してる人もいると思います。
今回は有名どころ、「スタンレー」と「サーモス」の真空タンブラー性能比較を行いました。
素人による検証なので、あくまで1例として参考にしてみてください。
比較するスタンレーとサーモスの真空タンブラー
スタンレー「スタッキング真空パイント0.47L」
私が持っているのは2018年モデル。
今は少し前にスタンレーのロゴが変更されて、クマに羽が生えてるみたいなデザインになりました。
容量は0.47L。350缶のビールを注ぐと泡も含めていい感じに収まります。
カラーはネイビー、グリーン、レッド、オレンジ、ブラック、などなどいろんなバリエーションがあります。
サーモス「真空断熱タンブラー340ml」
引越しを機に家用として2020年6月に購入。
スタンレーに比べてロゴの主張が少ないのが好みのわかれるところ。
容量は340mlで麦茶を飲んだりするのには丁度いいですが、ビールは泡立つと溢れます。
他にも容量420ml、600mlが販売されているので自分の用途に合った容量を選びましょう。
カラーは420mlの場合、レッド、ブラウン、ブルー、シャドウがあります。
スタンレーvsサーモス、比較検証開始!
比較条件
- 室内温度はエアコンで26℃に設定し、1時間経過後安定を確認してスタート
- 入れる容量は200ml
- 1時間に1回測定、3時間行う
使用機材
- スタンレー「スタッキング真空パイント0.47L」
- サーモス「真空断熱タンブラー340ml」
- スノーピーク「エコカップ」(ステンレス製シングルタンブラー、真空タンブラーとの比較用)
- Anypro「デジタル温湿度計」(室内温度測定用)
- タニタ「スティック温度計」(液体温度測定用)
【保温性】スタンレーvsサーモス比較検証
ケトルで沸かしたお湯の温度は94.3℃。
それぞれ200mlずつ入れて検証スタート!
最初の段階では、
- スタンレー → 73.1℃
- サーモス → 77.6℃
- スノーピーク → 75.0℃
注ぐだけでも結構温度が下がりました。
1時間経過
- スタンレー → 41.0℃(-32.1)
- サーモス → 42.6℃(-35)
- スノーピーク → 35.2℃(-39.8)
真空タンブラー、シングルタンブラーともにガンガン温度低下していますが、やはりシングルの方が冷めるのは早いです。
2時間経過
- スタンレー → 32.1℃(-8.9)
- サーモス → 33.0℃(-9.6)
- スノーピーク → 28.4℃(-6.8)
最初の1時間に比べると全体的に温度低下が緩やかになり、湯気も確認できなくなりました。
真空タンブラーのスタンレーとサーモスの差はほぼありません。
3時間経過
- スタンレー → 27.8℃(-4.3)
- サーモス → 28.1℃(-4.9)
- スノーピーク → 26.1℃(-2.3)
室内温度に近くなったこともあり、真空タンブラーとシングルタンブラーの温度差もほぼなくなりました。
これにて検証終了。
3時間の比較検証結果
スタート | 3時間後 | 温度低下 | |
スタンレー | 73.1℃ | 27.8℃ | -45.3℃ |
サーモス | 77.6℃ | 28.9℃ | -48.7℃ |
スノーピーク | 75.0℃ | 26.1℃ | -48.9℃ |
結論は最後にまとめるとして、次は保冷性を比較検証していきます。
【保冷性】スタンレーvsサーモス比較検証
冷蔵庫に入れてあった水の温度は5.8℃。
それぞれ200mlずつ入れて検証スタート!
最初の段階では、
- スタンレー → 7.0℃
- サーモス → 8.0℃
- スノーピーク → 7.5℃
注いだ段階ではどれも差がありません。
1時間経過
- スタンレー → 10.1℃(+3.1)
- サーモス → 10.5℃(+2.5)
- スノーピーク → 18.7℃(+11.2)
真空タンブラーのスタンレー、サーモスは1時間経過しても+2~3℃しか上がっていません。かなり保冷されています。
シングルタンブラーのスノーピークは+11.2℃。みるみる上昇しています。
保温性の検証より真空とシングルの差が顕著に表れてますね。
2時間経過
- スタンレー → 13.8℃(+3.7)
- サーモス → 13.7℃(+3.2)
- スノーピーク → 22.8℃(+4.1)
真空タンブラーのスタンレーとサーモスの温度変化はどちらも+3~4℃。あまり差はありません。
シングルタンブラーのスノーピークは温度変化+4.1℃。
温度変化で見ると真空タンブラーとシングルタンブラーの差がありませんが、これはシングルの温度が室内温度に近くなり変化が緩やかになったからでしょう。
3時間経過
- スタンレー → 16.2℃(+2.4)
- サーモス → 16.1℃(+2.4)
- スノーピーク → 24.3℃(+1.5)
真空タンブラーのスタンレーとサーモスの温度変化はどちらも+2.4℃。一緒です。
シングルタンブラー、スノーピークの温度変化は+1.5℃。
これにて検証終了。
3時間の比較検証結果
スタート | 3時間後 | 温度上昇 | |
スタンレー | 7.0℃ | 16.2℃ | +9.2℃ |
サーモス | 8.0℃ | 16.1℃ | +8.1℃ |
スノーピーク | 7.5℃ | 24.3℃ | +16.8℃ |
となりました。
【結論】スタンレーとサーモスの性能は大して変わらない
まずは保温性。
3時間比較検証の最終結果としては、スタンレーが27.8℃、サーモスが28.1℃となり、一見サーモスの方が優秀に思えます。
しかしスタートから3時間後までの温度低下を見ると、スタンレーが-45.3℃、サーモスが-48.7℃となり、スタンレーの方が温度を保っていることがわかります。
そしてこれらはスタート時の温度差4.5℃(スタンレー73.1℃、サーモス77.6℃)が原因であり、性能差はほぼない
というのが私の結論です。
次に保冷性。
3時間比較検証の最終結果としては、スタンレーが16.2℃、サーモスが16.1℃となり、ほぼ差はありません。
スタートから3時間後までの温度上昇を見ると、スタンレーが+9.2℃℃、サーモスが+8.1℃となり、その差は1.1℃でした。
そしてこの差もスタート時の温度差1.0℃(スタンレー7.0℃、サーモス8.1℃)が原因であり、性能差はほぼない
というのが私の結論です。
全体の結論としては、
性能は大して変わらないから、デザインが好きな方を選んでよし!!
って感じです。
これからキャンプ用のタンブラーを買う人の参考になれば幸いです。
ではまた〜。